フェリエ南草津教室
マーボー さん
人間の獲物にされた魚は進化する!?
2017年04月01日 22:58
■人間の獲物にされた魚は進化する!?
英・グラスゴー大学のショーン・キレン博士が率いる研究チームの論文が先頃、学術誌『Proceedings of the Royal Society B』に発表され、魚の生態に関する新たな認識が提示された。
実験では水槽の中の小魚(ヒメハヤ)の魚群(43匹)をネットで繰り返し捕獲し、捕まえやすい個体と捕まえ難い個体を特定したという。
そしてそれぞれの運動性能と基礎代謝率を調べたところ、個体によって大きな違いが出てきたということだ。
まるで短距離選手のように瞬時に反応してネットを素早く避ける個体は、無酸素運動性能に優れており、そのぶん基礎代謝率も高いという。
逆に捕まりやすい個体は運動能力が低く基礎代謝率も低い。
一群のグループの中でこれほどの個体差があるのはどうしてなのか? 検証と議論を重ねるうちに、この個体差はグループの個体数に関係していることが濃厚になったという。
つまり、このヒメハヤのように肉食魚や水鳥などの餌になっている種は、捕獲されやすい個体とされ難い個体がバランス良く並存し、生態系の中で全体の数を調整しているという。
全体の数が増えてくれば弱い個体も増え、減れば強い個体の割合が増していくのだ。
しかし、肉食魚や鳥の脅威であればまだしも、人間の標的にされた場合のプレッシャーたるや比較にならないほど高い。
網や釣り針などで一度に大量の個体が捕獲されるからだ。
人間のターゲットにされることで、運動性の低い個体はまさに一網打尽にされ、残された優れた個体は度重なるプレッシャーの中で遺伝子的な変化を遂げるのではないかと示唆している。
つまり漁や釣りの対象魚は進化しているというのだ。
「漁や釣りによる捕獲は、平均以下の能力の個体を殲滅し残った個体の生殖能力を最大化します。そしてこれが遺伝子的な変化へと繋がっていくのです」と、研究を主導するショーン・キレン博士は「Phys.org」の記事で語っている。
研究ではまだ実際に野生の種を研究するには至っていないが、もしこの仮説が正しいとすれば、管理釣り場のニジマスがすぐにルアーを見飽きることにも納得がいく。
英・グラスゴー大学のショーン・キレン博士が率いる研究チームの論文が先頃、学術誌『Proceedings of the Royal Society B』に発表され、魚の生態に関する新たな認識が提示された。
実験では水槽の中の小魚(ヒメハヤ)の魚群(43匹)をネットで繰り返し捕獲し、捕まえやすい個体と捕まえ難い個体を特定したという。
そしてそれぞれの運動性能と基礎代謝率を調べたところ、個体によって大きな違いが出てきたということだ。
まるで短距離選手のように瞬時に反応してネットを素早く避ける個体は、無酸素運動性能に優れており、そのぶん基礎代謝率も高いという。
逆に捕まりやすい個体は運動能力が低く基礎代謝率も低い。
一群のグループの中でこれほどの個体差があるのはどうしてなのか? 検証と議論を重ねるうちに、この個体差はグループの個体数に関係していることが濃厚になったという。
つまり、このヒメハヤのように肉食魚や水鳥などの餌になっている種は、捕獲されやすい個体とされ難い個体がバランス良く並存し、生態系の中で全体の数を調整しているという。
全体の数が増えてくれば弱い個体も増え、減れば強い個体の割合が増していくのだ。
しかし、肉食魚や鳥の脅威であればまだしも、人間の標的にされた場合のプレッシャーたるや比較にならないほど高い。
網や釣り針などで一度に大量の個体が捕獲されるからだ。
人間のターゲットにされることで、運動性の低い個体はまさに一網打尽にされ、残された優れた個体は度重なるプレッシャーの中で遺伝子的な変化を遂げるのではないかと示唆している。
つまり漁や釣りの対象魚は進化しているというのだ。
「漁や釣りによる捕獲は、平均以下の能力の個体を殲滅し残った個体の生殖能力を最大化します。そしてこれが遺伝子的な変化へと繋がっていくのです」と、研究を主導するショーン・キレン博士は「Phys.org」の記事で語っている。
研究ではまだ実際に野生の種を研究するには至っていないが、もしこの仮説が正しいとすれば、管理釣り場のニジマスがすぐにルアーを見飽きることにも納得がいく。
コメントがありません。
コメント
0 件