フェリエ南草津教室
マーボー さん
日本人なら知っておきたい言葉
2017年02月07日 21:55
君、弱い事をいってはいけない。
僕も弱い男だが弱いなりに死ぬまでやるのである。
やりたくなくったってやらなければならん。(夏目漱石/作家)
夏目漱石の手紙は、とてもおもしろくて、ためになる。
漱石の小説は、その本音を解読するのが難しいところがあるが、手紙はけっこう本音が書かれている。
相手への励ましや慰めが多いが、自分へ気合いを入れているところも多い。
この言葉は弟子の一人、森田草平宛の手紙の中にあるものだが、世の中の難しさに滅入りながらも、自分で決めた道をやるしかないのだ、弱い事を言ってないで、前へ進むしかないんだと述べているのは、自分に対してのものでもある。
大人になればおいしいものが食べられて、美人の女性と楽しくつき合っていけると思っていたがそうはいかないものだとか、博士や大学教授にもなりたくない、自由に寝ていたいとか、愚痴をこぼすことが多かった。
漱石ほど作家として日本中に名が知られお金を稼いだ人でも「世の中を生きていくのは辛い」と言う。
だったら私たちはもっと大変だ、と思うのも当たり前だ。
しかし、そんな中での「弱いことを言わずにしっかりやるんだ」という言葉は、きっと世の中には見るべきものもあるのだ、という漱石の本音の表れではないだろうか。
太陽の光を借りて照っている大きな月よりも、自分から光を放つ小さな灯火でありたいものだ。(森鷗外/作家・陸軍軍医)
陸軍の医師として大出世した官僚でもある鷗外は、その地位をさらに大きくしようとしたところがあった。しかし、大きく成功して名が通ることの怖さも、実は鷗外自身が一番知っていたのかもしれない。
友人だった幸田露伴が述べている。
「森という男は蓄財の好きなやつさ。心は冷たい男だ」と。
鷗外も本当は、官僚にならないほうが幸せだったのかもしれない。
地位があると、失いたくなくなる。
大きな存在でいたいと思いがちとなる。
こうしてみると何が幸せなのか考えさせられる。
やはり小さくてもいいから、自分らしく、自分の光を発しながら、楽しく生きていくのがいいのではないだろうか。
『日本人なら知っておきたい名言100』著者:木村進(総合法令出版)
僕も弱い男だが弱いなりに死ぬまでやるのである。
やりたくなくったってやらなければならん。(夏目漱石/作家)
夏目漱石の手紙は、とてもおもしろくて、ためになる。
漱石の小説は、その本音を解読するのが難しいところがあるが、手紙はけっこう本音が書かれている。
相手への励ましや慰めが多いが、自分へ気合いを入れているところも多い。
この言葉は弟子の一人、森田草平宛の手紙の中にあるものだが、世の中の難しさに滅入りながらも、自分で決めた道をやるしかないのだ、弱い事を言ってないで、前へ進むしかないんだと述べているのは、自分に対してのものでもある。
大人になればおいしいものが食べられて、美人の女性と楽しくつき合っていけると思っていたがそうはいかないものだとか、博士や大学教授にもなりたくない、自由に寝ていたいとか、愚痴をこぼすことが多かった。
漱石ほど作家として日本中に名が知られお金を稼いだ人でも「世の中を生きていくのは辛い」と言う。
だったら私たちはもっと大変だ、と思うのも当たり前だ。
しかし、そんな中での「弱いことを言わずにしっかりやるんだ」という言葉は、きっと世の中には見るべきものもあるのだ、という漱石の本音の表れではないだろうか。
太陽の光を借りて照っている大きな月よりも、自分から光を放つ小さな灯火でありたいものだ。(森鷗外/作家・陸軍軍医)
陸軍の医師として大出世した官僚でもある鷗外は、その地位をさらに大きくしようとしたところがあった。しかし、大きく成功して名が通ることの怖さも、実は鷗外自身が一番知っていたのかもしれない。
友人だった幸田露伴が述べている。
「森という男は蓄財の好きなやつさ。心は冷たい男だ」と。
鷗外も本当は、官僚にならないほうが幸せだったのかもしれない。
地位があると、失いたくなくなる。
大きな存在でいたいと思いがちとなる。
こうしてみると何が幸せなのか考えさせられる。
やはり小さくてもいいから、自分らしく、自分の光を発しながら、楽しく生きていくのがいいのではないだろうか。
『日本人なら知っておきたい名言100』著者:木村進(総合法令出版)
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