フェリエ南草津教室
マーボー さん
シリアの市民救助隊ホワイト・ヘルメット
2017年01月23日 18:16
Netflixで配信中のオリジナルドキュメンタリー映画『ホワイト・ヘルメット─シリアの民間防衛隊─』(原題:『THE WHITE HELMETS』)は、開始数十秒でぼくたちをシリア北部アレッポの地獄のなかへと引きずり込んでいく。
「標的にされるのは市民、すべての人を救いたい」
がれきに埋もれた市民を救出し続けている人々がいる。
長引く内戦によって警察や消防が機能せず、無秩序状態となったこの地域で、負傷者の救助活動を行ってきたボランティア団体「ホワイト・ヘルメット」だ。2013年に発足した同団体では、現在120のセンターを拠点に市民2,900人が活動している。
建設業者、金属加工業者、テーラー…元はといえば、みなそれぞれ手に職を持つごく普通の男たち。
彼らは空爆の音に誰よりも早く現場へと駆けつけ、がれきの下から人々を助け出す。
「敵味方なんて関係ない、家族だと思って救助している」
激しい空爆がいまなお続くアレッポで活動を続ける彼らに密着したこのドキュメンタリーは、自らの命を危険にさらしても人命救助にあたる彼らを、ただヒーロー視したものではない。
がれきに圧し潰されたり、救出されてもストレッチャーからだらりと力なく手を垂らす、かえらない命にもカメラは直視する。
5年以上続く内戦は、こうして40万以上のシリア人の命を奪っていった。
脚色しないリアルな世界は、激しい怒号やそれを打ち消す爆音、緊迫した訓練の様子などから読み取れるはずだ。
そして、隊員たちもまた家族、兄弟、仲間たちが次々と命を落としていく過酷な状況下に怒り、嘆き、震えている。
それでも敵味方関係なく、助けを必要とする人のために自らの命を危険にさらす。
「ひとつの命を救うことは、人類を救うこと」
以前は武装グループに所属していたと語るのは、元テーラーのムハマド・ファラ。
戦いの中で標的にされているのは市民だという事実に、武器を捨てホワイト・ヘルメット入隊を決めたという。
「命を奪うより、救う方がよっぽどいい」。
人々の力になり祖国を救うため、彼もまたこの活動に使命を感じ、希望を捨てずにがれきの中に飛び込んでいく。
それこそがホワイト・ヘルメットの信念そのものなのかもしれない。「ひとつの命を救うことは、人類を救うこと」だと。
「標的にされるのは市民、すべての人を救いたい」
がれきに埋もれた市民を救出し続けている人々がいる。
長引く内戦によって警察や消防が機能せず、無秩序状態となったこの地域で、負傷者の救助活動を行ってきたボランティア団体「ホワイト・ヘルメット」だ。2013年に発足した同団体では、現在120のセンターを拠点に市民2,900人が活動している。
建設業者、金属加工業者、テーラー…元はといえば、みなそれぞれ手に職を持つごく普通の男たち。
彼らは空爆の音に誰よりも早く現場へと駆けつけ、がれきの下から人々を助け出す。
「敵味方なんて関係ない、家族だと思って救助している」
激しい空爆がいまなお続くアレッポで活動を続ける彼らに密着したこのドキュメンタリーは、自らの命を危険にさらしても人命救助にあたる彼らを、ただヒーロー視したものではない。
がれきに圧し潰されたり、救出されてもストレッチャーからだらりと力なく手を垂らす、かえらない命にもカメラは直視する。
5年以上続く内戦は、こうして40万以上のシリア人の命を奪っていった。
脚色しないリアルな世界は、激しい怒号やそれを打ち消す爆音、緊迫した訓練の様子などから読み取れるはずだ。
そして、隊員たちもまた家族、兄弟、仲間たちが次々と命を落としていく過酷な状況下に怒り、嘆き、震えている。
それでも敵味方関係なく、助けを必要とする人のために自らの命を危険にさらす。
「ひとつの命を救うことは、人類を救うこと」
以前は武装グループに所属していたと語るのは、元テーラーのムハマド・ファラ。
戦いの中で標的にされているのは市民だという事実に、武器を捨てホワイト・ヘルメット入隊を決めたという。
「命を奪うより、救う方がよっぽどいい」。
人々の力になり祖国を救うため、彼もまたこの活動に使命を感じ、希望を捨てずにがれきの中に飛び込んでいく。
それこそがホワイト・ヘルメットの信念そのものなのかもしれない。「ひとつの命を救うことは、人類を救うこと」だと。
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