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 フェリエ南草津教室  マーボー さん

「同時通訳という仕事」

 2016年11月27日 00:38
現職の米国大統領として初めて広島を訪れたバラク・オバマ大統領による演説。多忙なキーパーソンのスピーチは、専門の担当者が執筆し、原稿を読み上げるだけということもよくありますが、自身の考えを的確に伝えるために大統領自らがスピーチ原稿の推敲を行ったのだそうです。

その一方で、オバマ大統領の演説は英語。忘れられがちではありますが、理解できる言葉で多くの日本人のもとに届くには通訳が欠かせません。広島の演説についても、大統領の言葉が持つ格調やニュアンスを正確に、リアルタイムで伝えようとした同時通訳者たちの仕事があったことは見過ごせません。

オバマ大統領の演説を同時通訳した、袖川裕美さんが通訳を成功させるために実践している事前準備について語っていますが、「専門家同士の話をその分野の専門家でもないのに仲介するという無理」が同時通訳者の仕事なのだそうです。

通訳・愛知県立大学外国語学部英米学科 大学院国際文化研究科 准教授の袖川裕美さん

袖川:話し手との事前の打ち合わせを持ちたい、といつもお願いしています。資料を見ながら2~3点確認するだけの10分程度の打ち合わせでも、本番における伝達力は格段に高まります。そもそも専門家同士の話を、その分野の専門家でもない者が仲介するという無理を恒常的にやるのが、通訳の仕事です。通訳の出来・不出来に利害を左右されるクライアントのためにも、事前の打ち合わせや資料はぜひ必要なのだということを強調しておきたいと思います。

通訳者は、みな、事前に資料を読み込み、単語帳を作るなどして専門分野について勉強しないとならないのですが、私はいつも直前まで単語を確認するなどしていて、現場にはサッと入って雑談であまり気が散ることがないように気をつけています。本番は1回しかなく、相手は毎回違うので、自分だけではコントロールできない不確定要素があります。話し手にもいろいろな特徴があり、誰もが論理的で明快な話し方をするわけではないので、苦しいときもたくさんあります。また、逐次通訳では、万一、相手の言っていることが分からなければ、「もう一度言い直していただけますか」とか、「それはこういう意味ですね」と確認するなど、ごまかさずにやるしかない。結局、誠実に謙虚に仕事をするしかないと思っています。
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