錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
3289 組長のお仕事⑩
2023年09月18日 22:07


今日、11時28分、インタフォンが鳴った。
画面を見ると、ラフな服装の、俺と同年代の男性が映っている。
営業の人間ではなく、なんとはなしにご近所さんだと思った。
「はーい、どうぞお入りくださーい」
インタフォン越しの会話が苦手なので、俺は玄関のドアを開けた。
自分から出ていくタイプと、玄関に招き入れるタイプとがある。
俺は招き入れるほうである。
男性は門扉を開いて、ポーチの階段を上がってきた。
手に白い封筒を持っている。
「実は、町会を退会しようと思いまして」
俺が本年度、わが組の組長なので、わが家を訪れたのだ。
「えっと、どちらさまでしたでしょうか?」
「Kです」
わが家の3軒置いて隣のお宅である。
町会費集めでお会いしていて、見たことのある顔だと思ったのかもしれない。
わが家が当地に住んで38年になるが、ご近所とのお付き合いはこんなもんである。
「退会届と町会費返金依頼書を持ってきました」
4~9月までの退会であれば、町会費の年額の半分(1600円)が戻るのだ。
「はい、お預かりしました、班長さんに届けます」
Kさんが帰ったあと、班長のMさん宅に行った。
Mさん(女性)に、Kさんの退会届と町会費返金依頼書を渡した。
帰ってきてしばらくすると、スマートフォンにMさんから電話があった。
「会計のHさんが、銀行の営業日に町会費返金分を下ろしに行って、Hさんが柳さんにお届けしますので、よろしくお願いします」
「はい、わかりました、ありがとうございます」
というわけで、明日以降、会計のHさん(女性)がお金を持ってくる。
そのお金を受け取ったら、Kさん宅に行って、渡せばいいのだ。
Hさんは、1600円のために、自転車で銀行まで行く。
ご苦労様だと思う。
これでわが組、6軒になってしまい、3年ごとにお役目が回ってくる。
同じ班の、ほかの組は 20軒前後あるというのに。
回ってくるのが早い代わりに、組長になったときは組員が少ないので楽である。
と、ここまでブログに書いた。
しかし、事態はこのままでは終わらなかった。
つづく
柳 秀三
画面を見ると、ラフな服装の、俺と同年代の男性が映っている。
営業の人間ではなく、なんとはなしにご近所さんだと思った。
「はーい、どうぞお入りくださーい」
インタフォン越しの会話が苦手なので、俺は玄関のドアを開けた。
自分から出ていくタイプと、玄関に招き入れるタイプとがある。
俺は招き入れるほうである。
男性は門扉を開いて、ポーチの階段を上がってきた。
手に白い封筒を持っている。
「実は、町会を退会しようと思いまして」
俺が本年度、わが組の組長なので、わが家を訪れたのだ。
「えっと、どちらさまでしたでしょうか?」
「Kです」
わが家の3軒置いて隣のお宅である。
町会費集めでお会いしていて、見たことのある顔だと思ったのかもしれない。
わが家が当地に住んで38年になるが、ご近所とのお付き合いはこんなもんである。
「退会届と町会費返金依頼書を持ってきました」
4~9月までの退会であれば、町会費の年額の半分(1600円)が戻るのだ。
「はい、お預かりしました、班長さんに届けます」
Kさんが帰ったあと、班長のMさん宅に行った。
Mさん(女性)に、Kさんの退会届と町会費返金依頼書を渡した。
帰ってきてしばらくすると、スマートフォンにMさんから電話があった。
「会計のHさんが、銀行の営業日に町会費返金分を下ろしに行って、Hさんが柳さんにお届けしますので、よろしくお願いします」
「はい、わかりました、ありがとうございます」
というわけで、明日以降、会計のHさん(女性)がお金を持ってくる。
そのお金を受け取ったら、Kさん宅に行って、渡せばいいのだ。
Hさんは、1600円のために、自転車で銀行まで行く。
ご苦労様だと思う。
これでわが組、6軒になってしまい、3年ごとにお役目が回ってくる。
同じ班の、ほかの組は 20軒前後あるというのに。
回ってくるのが早い代わりに、組長になったときは組員が少ないので楽である。
と、ここまでブログに書いた。
しかし、事態はこのままでは終わらなかった。
つづく
柳 秀三
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