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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

3168 笑顔に救われる

 2023年06月11日 22:47
母親が壁掛けカレンダーを見て何やら思案している。

便秘薬をいつ飲もうか、毎週木曜日がシニアフィットネスの通所日なので、それに合わせて飲む日を考えているらしい。

それはいつにするか決まったらしく、「お風呂沸かして入るね」と言って、リビングダイニングの壁に付いているリモコンで「ふろ自動」を操作した。(写真)

そして、トイレと歯磨きのためにリビングダイニングを出ていった。

しばらくして戻ってきて、さっきとは打って変わった顔つきで、「お風呂入らない、脚が重い、我慢して入ろうとしたけど、入らないで寝る」と言う。

「え、なにどうしたの、さっきまであんなに元気だったのに…」

こういうことは、近年よくあることなのだが、たいがいその前に脚の運びや表情で具合良くないんだなというのがわかることが多い。

今日は、その直前まで、テレビで一緒に「ポツンと一軒家」を観ていて、「今日のあの人ははすごいよね~」とか言っていたところだったのに…。

「もう歳だもの、さっきは我慢してたんだよ」という応え。

寝る前は風呂に入って血行を良くしてから寝たほうが良いんだよと俺が普段から言うものだから、俺が責めているとでも思ったのだろうか、ちょっとキレ気味。

なんにしてもいつもの通り、母親が取り込んで畳んだ洗濯物を入れた袋を俺が先に2階に持って上がり、母親もあとから2階に上がってきて、自室に入った。

「おやすみ~」

「おやすみ、ありがとね」



そのあと、俺がトイレから出たところで、どこからかノック音がする。

すると、階段の上から母親が顔を覗かせ笑っている。

携帯電話をソファに忘れたという。

俺が携帯電話を持って、階段上で待つ母親に渡した。

俺は、さっきから考えていたことを話した。

「昼間さお母さん掃除していて、やっぱり(自分は)動いていたほうが良いんだとか言っていたじゃない。そして、玄関で昇降運動もしたじゃない、調子に乗って。あれのせいじゃない?」

母親がうんうんとうなずいている。

「動くことは大事だけど、ほどほどにいこう。調子に乗ることも大事だけれどね」

母親はうなずき、笑顔で自室に戻った。

実は、毎日がドキドキなのである。

でも、その笑顔に救われる。

柳 秀三
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