錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
2898 十字路でのこと
2022年12月03日 16:06

今朝 7時半ごろ起床して、俺は1階に降りた。
「あー、筋肉痛だ。サミット行っただけで筋肉痛ってことは、それだけ弱ってるってことだ。今日も行ってくるかなー」
待ってましたとばかりに、母親が言う。
「もう、さっきね、歩いてきたの」
ドヤ顔である。
「ローソンまでは行かないよ、ここ真っすぐ行ってぐるっと戻ってきた」
「お、いいね」
「それでね…」
母の話には続きがあった。
アップダウンはあるが、碁盤の目のようなわが町内。
わが家から、南北の道を北に向かって300mほどの十字路を母が右に曲がろうとすると、角の家の周りを掃いていた高齢女性が、おはようございますと挨拶してくれた。
同じ町内とはいえ、離れているので会ったことのない人である。
知らない人に声をかけるのは気後れするが、話しかけられるのは嬉しい母。
おはようございますと返事をし、立ち止まって話をした。
「わたし昭和3年生まれなの」
「いつも買い物は、サミットまで歩いて行くの」
母が相槌を打ち、一方的に話す女性、Aさん。
母は昭和8年生まれなので、母の5歳年上94歳のAさん。
母と話をしながらも、通りかかる人たちみんなに挨拶をするAさん。
すると…
向かい角の家から、70代ぐらいの女性が出てきた。
「もうちょっと静かに話してもらえません!?」
「娘がゆうべ仕事で遅かったので、まだ寝ているんですよ」
「それから、マスクしてくださいよ」
そう言って、その女性Bさんは家に入っていった。
母は相槌を打っていただけだしマスクもしていたので、Aさんに言ったのだ。
それにしても、AさんとBさんの家は目の前である。
よく面と向かって言えるなぁと話を聞いていて思うが、今回だけじゃないのだろう。
Aさんが声高に話すのを、Bさんは前々から気に入らなかったと想像する。
「もう、あそこ通らない、こっち周る」
そう母は言うのであった。
「そんな気にしなくていいんじゃん。(Aさんと)ちょっと挨拶を交わして通り過ぎればいいじゃないの」
「嫌、もう通りたくない」
あはは…、まぁそうだろうね。
柳 秀三
「あー、筋肉痛だ。サミット行っただけで筋肉痛ってことは、それだけ弱ってるってことだ。今日も行ってくるかなー」
待ってましたとばかりに、母親が言う。
「もう、さっきね、歩いてきたの」
ドヤ顔である。
「ローソンまでは行かないよ、ここ真っすぐ行ってぐるっと戻ってきた」
「お、いいね」
「それでね…」
母の話には続きがあった。
アップダウンはあるが、碁盤の目のようなわが町内。
わが家から、南北の道を北に向かって300mほどの十字路を母が右に曲がろうとすると、角の家の周りを掃いていた高齢女性が、おはようございますと挨拶してくれた。
同じ町内とはいえ、離れているので会ったことのない人である。
知らない人に声をかけるのは気後れするが、話しかけられるのは嬉しい母。
おはようございますと返事をし、立ち止まって話をした。
「わたし昭和3年生まれなの」
「いつも買い物は、サミットまで歩いて行くの」
母が相槌を打ち、一方的に話す女性、Aさん。
母は昭和8年生まれなので、母の5歳年上94歳のAさん。
母と話をしながらも、通りかかる人たちみんなに挨拶をするAさん。
すると…
向かい角の家から、70代ぐらいの女性が出てきた。
「もうちょっと静かに話してもらえません!?」
「娘がゆうべ仕事で遅かったので、まだ寝ているんですよ」
「それから、マスクしてくださいよ」
そう言って、その女性Bさんは家に入っていった。
母は相槌を打っていただけだしマスクもしていたので、Aさんに言ったのだ。
それにしても、AさんとBさんの家は目の前である。
よく面と向かって言えるなぁと話を聞いていて思うが、今回だけじゃないのだろう。
Aさんが声高に話すのを、Bさんは前々から気に入らなかったと想像する。
「もう、あそこ通らない、こっち周る」
そう母は言うのであった。
「そんな気にしなくていいんじゃん。(Aさんと)ちょっと挨拶を交わして通り過ぎればいいじゃないの」
「嫌、もう通りたくない」
あはは…、まぁそうだろうね。
柳 秀三
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