錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
2513 憂鬱雲散霧消
2022年02月05日 20:28

総合病院での俺の内科外来の担当医 Ya医師が退職し、俺は新たな担当医を選ばなければならない。
俺の場合、俺が難聴なので、対する人によっては会話が上手くいかないことがある。対話の相手に自分は難聴だと伝えても、人はすぐそれを忘れてしまうが、これは仕方の無いことだと思っている。本来は俺が自分のために、合う補聴器を装着するべきで、でもそれはいまのところとても難しい。
だから、普通に話していても俺が聴き取れる声・しゃべり方の医師に担当医になってもらいたい。そうでないと、俺がこの先、ずっと辛い。
「297番でお待ちの方、5番診察室へどうぞ」
同病院では、そんなふうに医師がマイクで患者の受付番号を呼び、複数ある診察室のうち自分の診察室への入室を促し、待っている人はスピーカーでそれを聴く。俺がそれを聴いていて、聴きやすいなと思っていたのが Wa医師であった。
なので今日、Wa医師の担当日である土曜日の午後、受診した。内科外来受付で、まず担当医だった Ya医師がもういないことを確認したうえで Wa医師希望であることを伝えた。希望はかなえられ Wa医師が担当になり、いつも通り事前の採血検査も受けられた。
「360番でお待ちの方、3番診察室へどうぞ」
よく通る Wa医師の声である。
3番診察室に入室し、初めましてと挨拶した。じぶんが難聴であることを話し、何度も聴き返すことがありますと伝えた。Wa医師は、わからなかったら何度でも訊いて下さいと言ってくれた。
・いまの状態をみると、採血検査は毎回じゃなく半年に一度でいいと思います
・(Ya医師は薬を 56日ごとの処方だったが)70日ごとでいいと思います
・年に一回の上部消化管内視鏡検査やエコー検査はいままで通りにしましょう
・次回の受診予定で、時刻の予約は(Ya医師と違って)自分の場合はできません
・予定の日でなくとも、薬が大事なので処方薬が切れないように、いつでも自分の担当日に来てください
そんなふうに、説明してくれた。
医療は、する者とされる者との意思の疎通こそが、大事である。
Wa医師にして良かったと思った。
憂鬱に思えたことが、雲散霧消した瞬間。
柳 秀三
俺の場合、俺が難聴なので、対する人によっては会話が上手くいかないことがある。対話の相手に自分は難聴だと伝えても、人はすぐそれを忘れてしまうが、これは仕方の無いことだと思っている。本来は俺が自分のために、合う補聴器を装着するべきで、でもそれはいまのところとても難しい。
だから、普通に話していても俺が聴き取れる声・しゃべり方の医師に担当医になってもらいたい。そうでないと、俺がこの先、ずっと辛い。
「297番でお待ちの方、5番診察室へどうぞ」
同病院では、そんなふうに医師がマイクで患者の受付番号を呼び、複数ある診察室のうち自分の診察室への入室を促し、待っている人はスピーカーでそれを聴く。俺がそれを聴いていて、聴きやすいなと思っていたのが Wa医師であった。
なので今日、Wa医師の担当日である土曜日の午後、受診した。内科外来受付で、まず担当医だった Ya医師がもういないことを確認したうえで Wa医師希望であることを伝えた。希望はかなえられ Wa医師が担当になり、いつも通り事前の採血検査も受けられた。
「360番でお待ちの方、3番診察室へどうぞ」
よく通る Wa医師の声である。
3番診察室に入室し、初めましてと挨拶した。じぶんが難聴であることを話し、何度も聴き返すことがありますと伝えた。Wa医師は、わからなかったら何度でも訊いて下さいと言ってくれた。
・いまの状態をみると、採血検査は毎回じゃなく半年に一度でいいと思います
・(Ya医師は薬を 56日ごとの処方だったが)70日ごとでいいと思います
・年に一回の上部消化管内視鏡検査やエコー検査はいままで通りにしましょう
・次回の受診予定で、時刻の予約は(Ya医師と違って)自分の場合はできません
・予定の日でなくとも、薬が大事なので処方薬が切れないように、いつでも自分の担当日に来てください
そんなふうに、説明してくれた。
医療は、する者とされる者との意思の疎通こそが、大事である。
Wa医師にして良かったと思った。
憂鬱に思えたことが、雲散霧消した瞬間。
柳 秀三
コメントがありません。
コメント
0 件