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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

2272 ことば

 2021年09月06日 15:54
俺の母親が、木々がうっそうとしている雑木林を見て、言う。

「うわーこんなに “やま” になっちゃって…」

「いやいや、こんなに低いの、“山” じゃないから」

俺が、笑って突っ込む。



「ポツンと一軒家」というテレビ朝日の番組で、よく見るシチュエーションがある。

山の中の人里離れたポツンと一軒家の住人は、先祖からの土地を受け継ぎ、その不便な地を離れず、手入れして住んでいる。

番組スタッフに、その理由を尋ねられて、答える。

「放っておくと、“やま” になっちまうからな」

「機械も何もない時代に先祖が苦労して耕した土地を、なんにもしなかったら、“やま” にもどっちまうべ」

「先祖がここで暮らしていたから自分がいまここにいて、だからこの土地を守るのは、俺の仕事だ」

「誰に言われたことでもねぇ、好きでやってる」

この、ポツンと一軒家の住人たちの言うことに、俺が涙してしまうことは置いておいて…、わかった。

やっぱり “やまになる” って言うんだ!

“やま” と “山” は違うんだ!

おふくろや、ポツンと一軒家の住人はの言う “やま” は、人の手で人が暮らしやすいように未だ整備されていない荒れ地のこと。

俺の言う “山” は、富士山とかまでいかなくても、周りよりも地面の高くなっているところ。

どちらも、“やま” に違いないんだろうけど、意味は全然違う。

おふくろが雑木林を “やま” と呼んでいたのは、決して変なことではなかった。



日本人は昔、文字を持たなかった。

後の時代に、中華文明の道具、漢字を取り込んで、文字を手に入れた。

でも、日本人に言葉が無かったわけじゃない。

“やま” “さと” “かわ” という言葉が、それぞれ “山” “里” “川” の文字に当てられたのだ。

その、かなで表される言葉(やまとことばだろうか)を大事にして欲しいと思う。

漢字・アルファベットなどの外来文字は、便利かつ無くてはならないものである。

でも、かなで表される “ことば” も、大事にしたいと思う。

懐古趣味でも、国粋主義でもない。

文字も含めた “ことば” は、とても大事。

柳 秀三
コメント
 3 件
 2021年09月08日 07:13  錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん
KAIさん

「枯れ木も山の賑わい」は「無いよりはあったほうがまし」という意味で、自分のようなものでも居たほうがいいですよねという謙譲の気持ちを表す慣用句みたいです。

中華の影響も、朝鮮の影響も、ヨーロッパの影響も、アメリカの影響も受けて、いまの日本があると思います。

新しもん好きですからね、日本人は。

そのなかで、やま・さと・かわといった、少ない音(おん)で表現される言葉って、その影響を受ける前の言葉なのかなって思うんです。

そんな言葉が、俺の心に響くんです。

会話としてではないんですけどね。

文字として、“かな” で表現された短い言葉たちが、愛おしいんです。

柳 秀三
 2021年09月08日 04:10  ダイエー三宮駅前教室  KAI さん
柳 秀三さん こんにちは KAIです

二つだけオジャマさせて♪
「枯れ木も山の賑わい」 の”やま”も もしかして この昔の”やま”?
”山”が 語感的に何だかスワリが悪いと ず~っと思ってたので
このブログで何だか納得♪

二点目
固有の文字がないのが俗説の”その昔”の日本ですが
複数の遺構に描かれている文字らしきものに
”ヲシデ” と言うのがある様です
漢字の様な表意文字ではなく 五十音に対応する表音文字
”オシデ”の文字の構造は ハングル文字の様に母音と子音で一文字となっています
「だとしたら 漢字が入る前の昔の日本の文化は中国よりも韓国寄り?」との妄想は
ーー結構楽しい♪  笑
 2021年09月06日 22:52  錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん
すみれさん

文字を手に入れて表現が豊かになる前の、日本で使われていた言葉をこそ、知りたいです。

群れているところが、むらになったと言います。

これ、それ、あれ、こなた、そなた、あなた、ここ、そこ、あそこ。

やま、さと、かわ、むら、そら、うみ、いえ、みず、つち、かぜ、ひ、ひと。

この言葉たち、漢字を当てる以前から、存在していたように、思えません!?

正解はどうなのかわからないのですが、そこいらへんが好きなんです。

あなたは “あなた” で、“貴方” “貴女” と書くのは好きではないです。

”物語” よりも “ものがたり” のほうが、しっくりくることもあります。

柳 秀三
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