錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
1795 看護師の危機③
2020年12月05日 12:53

-3-
また、コロナでは肺の画像検査は必須だ。ポータブルの機器を用いて病床で行うことになるが、その際、感染患者の体位を変える必要がある。当然ながら患者に触れるため感染リスクが上がる。
「装着していた人工呼吸器が外れたときに、患者さんがむせて、咳(せき)や唾(つば)などの飛沫(ひまつ)が顔面にかかったことがあります。もちろんN95のマスクを着け、フェースシールドをしていましたが、『感染したかもしれない』と、恐怖がこみ上げました」
看護師同士で「(ウイルスを)浴びてる、浴びてる」と注意し合うこともあったという。
Sさんの医療機関では陽性患者がゼロになったことはなく、今もICUには、人工呼吸器を装着した陽性患者がいる。
「1日8時間勤務のうち、防護具を着ているのが6時間ほど。その間、トイレにも行けず、水分補給もできない。脱いだ後にトイレに駆け込んだり、脱水でぐったりしたりする看護師もいます」
防護具を着けるのが長時間になってしまうのは忙しさもあるが、
「マスクやガウンが枯渇していたから、極力節約をしなければという思いが強かった。看護師長からは『休憩するように』と言われましたけど、休むということは防護具を脱ぐということ。不足していることがわかっていたので、休憩する看護師はほとんどいなかった」
と振り返る。(本誌・山内リカ)
※週刊朝日 2020年12月11日号より抜粋
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療機関のひっ迫をニュースで見た、だけではわからない。
この記事を読んでも、知ったことにはならない。
みんながみんな、代わりに体験することはあり得ないし、必要もない。
でも、知らなかったでは済まされない。
道義上とかじゃない、気持ちに寄り添うとか共有するとか、そんなものでもない。
思うだけじゃダメだ。
もっと、知ろうとしようよ。
そして、考えるべきだ。
みんなの、それぞれの未来にかかわることを。
柳 秀三
また、コロナでは肺の画像検査は必須だ。ポータブルの機器を用いて病床で行うことになるが、その際、感染患者の体位を変える必要がある。当然ながら患者に触れるため感染リスクが上がる。
「装着していた人工呼吸器が外れたときに、患者さんがむせて、咳(せき)や唾(つば)などの飛沫(ひまつ)が顔面にかかったことがあります。もちろんN95のマスクを着け、フェースシールドをしていましたが、『感染したかもしれない』と、恐怖がこみ上げました」
看護師同士で「(ウイルスを)浴びてる、浴びてる」と注意し合うこともあったという。
Sさんの医療機関では陽性患者がゼロになったことはなく、今もICUには、人工呼吸器を装着した陽性患者がいる。
「1日8時間勤務のうち、防護具を着ているのが6時間ほど。その間、トイレにも行けず、水分補給もできない。脱いだ後にトイレに駆け込んだり、脱水でぐったりしたりする看護師もいます」
防護具を着けるのが長時間になってしまうのは忙しさもあるが、
「マスクやガウンが枯渇していたから、極力節約をしなければという思いが強かった。看護師長からは『休憩するように』と言われましたけど、休むということは防護具を脱ぐということ。不足していることがわかっていたので、休憩する看護師はほとんどいなかった」
と振り返る。(本誌・山内リカ)
※週刊朝日 2020年12月11日号より抜粋
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医療機関のひっ迫をニュースで見た、だけではわからない。
この記事を読んでも、知ったことにはならない。
みんながみんな、代わりに体験することはあり得ないし、必要もない。
でも、知らなかったでは済まされない。
道義上とかじゃない、気持ちに寄り添うとか共有するとか、そんなものでもない。
思うだけじゃダメだ。
もっと、知ろうとしようよ。
そして、考えるべきだ。
みんなの、それぞれの未来にかかわることを。
柳 秀三
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