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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

1765 読了まで343頁

 2020年11月17日 23:53
 正直いって、はじめて会ったときは、チャールズ・ストリックランドが特別な人間だなどとは思いもしなかった。いまでは、ストリックランドの価値を認めない人間はいない。価値といっても、偶然の幸運に恵まれた政治家や、栄光を手にした軍人のそれではない。政治家や軍人の価値は、本人ではなく地位にあり、状況が変われば価値も変わる。肩書をなくした首相が口ばっかり達者な小物だったり、軍服を脱いだ軍人が田舎の名士に落ち着いたりする例はいくらでもある。だが、チャールズ・ストリックランドの価値は本物だ。たとえその絵を好きにはなれなくとも、無視することはできない。ストリックランドは人の心をひきつけ、かき乱す。彼がうしろ指をさされる時代は終わった。いまでは、画家ストリックランドをほめても変人あつかいされることはないし、ひねくれもの呼ばわりされることもない。ストリックランドの人格的な欠点は、あまりある才能の代価と考えられるようになった。芸術性については様ざまな意見があるし、崇拝者たちのおおげさな讃辞は、批判的な人々の中傷と同じくらい当てにならない。だが、これだけはいえる。ストリックランドは天才だ。こと芸術となると、わたしはいつも、その人の個性がなにより気になる。たぐいまれな個性の持ち主であれば、どんな欠点にも喜んで目をつぶる。たとえばヴェラスケスは、画家としてはエル・グレコよりもすぐれている。だが、ヴェラスケスの個性は愛好家にもてはやされるうちに手垢にまみれてしまう程度のものだった。いっぽうエル・グレコは、その官能的かつ悲劇的な絵を介して、いまでも魂という謎を突きつけてくる。まるで永遠のいけにえを捧げるかのように。画家や詩人や音楽家は、作品の崇高さや美しさで人々の欲求に応える。



新潮文庫 『月と六ペンス』サマセット・モーム 金原瑞人/訳 の冒頭部分である。

10月26日に書店で、訳者あとがきの「じつにいい作品だな。文句なくおもしろい。」に誘われて購入したが、さっぱり内容が入ってこない。

なんとか読み進めて、いま、やっと26ページである。

もし、読み終えることができて、おもしろかったら報告する。

でも、ここまで書き写すのに30分かかったのは、ヒ・ミ・ツ・♪

柳 秀三
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