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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

1679 スラム団地

 2020年09月29日 08:08
スラム化した団地に、たくさんの若いお笑い芸人たちが住んでいた。

その団地の各部屋で、自分らの漫才やコントのネタ合わせをしたり、それをスマートフォンで撮影して確認したりしている。

「うんこネタもアリだと思うんだけどなぁ」

そう言って俺を振り返るのは、「四千頭身」の後藤。

都築は、曲げた針金の先に引っ掛けたブリキのバケツの中身をしゃがんでいじっている。

そこは、廃墟となった病院の狭い通路を、身をかがめながら、ときにはコンクリートの壁に開いた穴も通り抜け、ほこりにまみれたその先、和式の水洗便所のなか。

天井から延びた水洗のチェーンの先に引っ掛けたバケツ。

バケツを引っ掻けた針金はU字型に丸められ、透明なチューブを被せられている。

これは、針金を保護しているつもりなのか、バケツの持つところを保護しているつもりなのか判別しない。

「うんこネタもアリ」と言うからには、バケツの中身はおぞましくもうんこかと思いきやさにあらず、小さな濡れた生き物がたくさんいる。

ウミウシとか、知らない深海生物みたいな、えげつない形をしたちいさな生き物たちが、水の無いバケツの底でぐったりしている。

そのなかの 1匹を愛おしそうに手ですくう、しゃがんだ後藤。

今度は都築が俺の反応を伺うふりをする。

後藤の後ろにいて、これまた俺のことを見るのは「ぼる塾」のきりやはるかである。

「わかるでしょ?」というふうに、俺にうなずく。

なんだこの状況は。

しゃがんだ体制のまま、俺たちはいつの間にか外にいて、いじっているのは、ビニール袋に入ったゴミ。

あたり一面には、たくさんのレジ袋がぶちまけられていて、ゴミが散乱している。

上を見上げると、団地の窓という窓が開いていて、クリーム色のカーテンがはみ出てヒラヒラしている。

ゴミの中身はほとんどが書類で、留学している韓国・中国の若者たちが反故にしたなにかの申請書なのだ。

後藤たちは、「これじゃいけないんですけどねぇ」と言いながら、ちらかったゴミをレジ袋に戻している。

留学生たちが団地の階段を下りてきて、そのゴミを取り返そうとして、後藤たちと押し問答になった。

というところで、目が覚めた。

夢だった。

柳 秀三
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