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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

1625 用心棒日月抄

 2020年08月28日 21:38
本棚から引っこ抜いて、新潮文庫 藤沢周平「用心棒日月抄(じつげつしょう)」を、今日、読んでいる。



北のほうのさる藩を出奔し浪人の身となった青江又八郎は二十六歳。

江戸に出て鳥越の寿松院裏嘉右衛門店(だな)に住まっているが、出奔するときに持ってきた金が底をついてきた。

そこで、又八郎は大家の六兵衛の紹介で諸職口入れ相模屋吉蔵のもとを訪れる。

又八郎の風体はと言うと、月代が伸び、衣服が少々垢じみて、人体がやつれてきた感じだが、長身で彫りが深く、痩せて見えるが肩幅は広く精悍な身体つきで、町を歩いていると女が振り返る。

しかし、望みの仕事がそうそうあるわけもなく、力仕事の人足や、旗本や藩邸への勤めなどやりたくない仕事ばかりである。

吉蔵が帳面を繰って仕事を読み上げていると、道場稽古のお手伝いという、剣には腕に覚えのある又八郎にうってつけの仕事を、同じく吉蔵から仕事を世話してもらっている妻子持ちの浪人者細谷源太夫にすんでのところで奪われてしまう。

さすがに江戸は油断出来ない土地だ。

「どうなさいます?あとは犬の番しか残っていませんが」

吉蔵の声が無慈悲にひびいた。

というところから物語は始まる。

・犬を飼う女
・娘が消えた
・梶川の姪
・夜鷹斬り
・夜の老中
・内儀の腕
・代稽古
・内蔵助の宿
・吉良邸の前日
・最後の用心棒

以上十話の連作集となっている。

用心棒稼業を縦軸に、国元から差し向けられた刺客との対決、赤穂浪士の討ち入りを絡めて、浪人者青江又八郎の活躍を描く一冊。

とにかく面白い。

「用心棒日月抄」を買って読んだ当時、続けざまに、続巻「孤剣」「刺客」「凶刃」を購入した。

今日で何回目かの「用心棒日月抄」世界への没入である。

連作なので、キリの良いところでやめられる。

何度も読んでいて、物語の背景や登場人物が頭に入っているから、どの話を読んでもいい。

「それじゃ面白くないだろう?」と言うことはない。

その都度、文章を堪能できればいい。

いつも、尻ポケットに読み潰した文庫本を入れていて、暇なときにパラっと開いて好きなところを読む。

そんな文庫本が数冊あれば、幸せかなと思う。

なんつってね。

柳 秀三
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