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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

1474 ウイルスと共存④

 2020年05月30日 10:12
■胎盤の形成にウイルスの働き

 「もっと長い尺度、何千万年という単位でみると、ウイルスは進化の原動力にもなっています。哺乳動物の子宮内にある胎盤は、遠い祖先が感染したウイルスが残した遺伝子の働きでつくられたといわれます。胎盤はウイルスが人間などに感染するために持つ免疫抑制能力を受け継ぎ、胎児を異物として拒絶しようとする母体の働きから守っているといわれるのです」

 --卵生から胎生へという哺乳類の大進化に、ウイルスが関与したということですね。それは驚きです

 「ウイルスは宿主つまり感染する生物がないと生存できません。だから最終的には、宿主と安定した関係を築くことがウイルスにとっても有利なわけです。宿主が環境適応性を高めて生存率を高める方向に、ウイルスが働きかけている可能性もあります」
 「現生人類が持つ遺伝子には、遠い祖先が感染したウイルスに由来するものが多くあります。私たちが環境に適応して自然淘汰(とうた)を生き抜いてくるために、ウイルスが移した遺伝子も大きな役割を果たしたといえるでしょう」

 --今後、新型コロナウイルスとどうつきあっていけばいいのでしょうか

 「人と人の距離を取るなどの対策で可能な限り感染速度を遅くし、最終的に7割ぐらいが感染して免疫を持てば集団としての免疫がついたといえます。感染速度を遅くするのは医療システムを維持してワクチンや治療薬開発の時間を稼ぎ、より重要なのはウイルスを弱毒化させるためです。ウイルスの毒性は固有ではなく変化する。感染速度が遅くなればなるほど、感染者を短期間で死なせて自らも消滅する強毒ウイルスは生存が厳しくなるのです」

 --また新たなウイルスによるパンデミックが起きないとは限りません。私たちはそれに備えた社会づくりをすべきなのでしょうか

 「それはすごく難しい質問です。今回の新型コロナを想定して最適の予防を講じた社会をつくったとしても、ウイルスが少し違うと対応できなくなる。最善は次の不適応を用意してしまう。社会のあり方が変われば、異なるウイルスを選び取ってしまうのですから。心地よくはないが、次善のなかで適応を模索するしかないのだと思います」

おわり
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