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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

1473 ウイルスと共存③

 2020年05月30日 10:11
 --社会全体を巻き込む戦争のようでもあり、欧米指導者らは「見えない敵との戦い」などと表現しました

 「戦争に例えるのはどうでしょうか。ウイルスを消滅させることが勝利だとすれば、恐らくいつまでも勝利はないでしょう。むしろウイルスとはつきあい、共存していく相手だと考えたほうがいいと思います」
 「20世紀なかば、医学や公衆衛生の進歩で人類は感染症との戦いに勝利しつつあるといった楽観論が広がったことがありました。世界保健機関(WHO)は何千年にもわたって人類を苦しめた天然痘ウイルスの撲滅に取り組み、1980年についに根絶を宣言した。ところがその後、エイズやエボラ出血熱といった新しいウイルス感染症が明らかになりました。現れるウイルスに戦いを挑み、撲滅を目指すという考え方は現実的でないように思います」

 --とはいえウイルスは深刻な感染症を引き起こす。ウイルスと人間は共存できるということですか

 「ウイルスと人間の関係は、時間軸によって異なります。100年や1000年単位で見ると、ウイルスを取り込んで免疫を持った社会は強靭(きょうじん)になる。ヨーロッパ人は新大陸(アメリカ大陸)へやすやすと進出しましたが、アフリカでは現地の感染症に苦しめられてなかなか内陸部に入れなかった。免疫がなかったからです。現代の人類が地球上のさまざまな土地に行けるのは、すでに多様な感染症にかかって免疫を持っているからなのです」

4へつづく

 【プロフィル】やまもと・たろう 長崎大熱帯医学研究所教授。昭和39年3月、広島県生まれ。長崎大医学部卒。京都大医学研究科助教授、外務省国際協力局課長補佐などを経て現職。医師、医学博士。専門は国際保健学、熱帯感染症学。アフリカ各国や中米ハイチで感染症対策に従事。著書に「感染症と文明」(岩波新書)など。

 【ニュースを疑え】「教科書を信じない」「自分の頭で考える」。ノーベル賞受賞者はそう語ります。ではニュースから真実を見極めるにはどうすればいいか。「疑い」をキーワードに各界の論客に時事問題を独自の視点で斬ってもらい、考えるヒントを探る企画です。
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