錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
1157 ポニー綾瀬店
2019年11月23日 19:55

東京都足立区綾瀬に『ポニー』という服屋さんがあるらしい。
ジョナサンでおっさん三人の食事が終わって、行きたいと鈴木さんが言い出した。
最近、使い出したスマホで検索したらしい。
ジョナサンを出て俺の車で『ポニー綾瀬』でナビに入力すると、近所にあるらしい。
「行ってみようか」
ナビに従って走らせていくと、それらしき店はないが、路上駐車もできないので、ビルの谷間にあるコインパーキングに車を停めて、雨の中歩いて探した。
鈴木さんのスマホの画面では、『ポニー』のビルに丸い柱が写っている。
目の前のビルにも丸い柱があるのだが、一階にはソフトバンクショップが入っている。
あるはずの『ポニー』が無いではないか。
「ポニークリーニングだったりして」
「無いんじゃないの?」
「雨だし、もういいよ」
「なんか、良さげな感じなんだよなぁ」
何でそう思ったのか知らないが、鈴木さんは諦めきれないらしい。
ソフトバンクの店員さんに訊いてみるも、わからないという。
鈴木さんが通りがかりの年配の女性に訪ねた。
「地元の方ですか?」
「ええ」
「ポニーっていう洋服屋さん、ここらへんで探しているんですけど、ご存じないですか?」
「ガードの向こう、右に行くとにあるわよ、すぐわかるわよ」
「おー、ありがとうございます」
「あのガードの向こうだってよ」
道路の向こうにJR常磐線綾瀬駅西口のガードが見える。
「きっと移転したんだな、行ってみよう」
雨の中、傘も差さずにおっさん三人が「ポニー」目指して歩いて行く。
道路を渡り、綾瀬駅西口ガード下に着く。
西口のガード下はバス乗り場になっていて、いく種類ものバスが停まっている。
ガード下の横断歩道を歩いていて、三人の脚が止まった。
「あれ!?」
「うそ!!」
ガードの向こうの右側に目立つ店舗の赤い横看板が見える。
そこには大きく白い文字でこう書いてある。
暮らしの衣料 コニー 綾瀬店
「あははは、コニーだ、コニー!」
「ポニーとコニー!」
「しかも、おばさんの店やん・・・」
「さ、帰ろ、帰ろ」
ポニー綾瀬店、行方不明中である。
柳 秀三
ジョナサンでおっさん三人の食事が終わって、行きたいと鈴木さんが言い出した。
最近、使い出したスマホで検索したらしい。
ジョナサンを出て俺の車で『ポニー綾瀬』でナビに入力すると、近所にあるらしい。
「行ってみようか」
ナビに従って走らせていくと、それらしき店はないが、路上駐車もできないので、ビルの谷間にあるコインパーキングに車を停めて、雨の中歩いて探した。
鈴木さんのスマホの画面では、『ポニー』のビルに丸い柱が写っている。
目の前のビルにも丸い柱があるのだが、一階にはソフトバンクショップが入っている。
あるはずの『ポニー』が無いではないか。
「ポニークリーニングだったりして」
「無いんじゃないの?」
「雨だし、もういいよ」
「なんか、良さげな感じなんだよなぁ」
何でそう思ったのか知らないが、鈴木さんは諦めきれないらしい。
ソフトバンクの店員さんに訊いてみるも、わからないという。
鈴木さんが通りがかりの年配の女性に訪ねた。
「地元の方ですか?」
「ええ」
「ポニーっていう洋服屋さん、ここらへんで探しているんですけど、ご存じないですか?」
「ガードの向こう、右に行くとにあるわよ、すぐわかるわよ」
「おー、ありがとうございます」
「あのガードの向こうだってよ」
道路の向こうにJR常磐線綾瀬駅西口のガードが見える。
「きっと移転したんだな、行ってみよう」
雨の中、傘も差さずにおっさん三人が「ポニー」目指して歩いて行く。
道路を渡り、綾瀬駅西口ガード下に着く。
西口のガード下はバス乗り場になっていて、いく種類ものバスが停まっている。
ガード下の横断歩道を歩いていて、三人の脚が止まった。
「あれ!?」
「うそ!!」
ガードの向こうの右側に目立つ店舗の赤い横看板が見える。
そこには大きく白い文字でこう書いてある。
暮らしの衣料 コニー 綾瀬店
「あははは、コニーだ、コニー!」
「ポニーとコニー!」
「しかも、おばさんの店やん・・・」
「さ、帰ろ、帰ろ」
ポニー綾瀬店、行方不明中である。
柳 秀三
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