錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
1128 いとこたち
2019年10月27日 20:08

従姉のお土産、かんのやの「ゆべし」
今日は、伯母の葬儀だった。
通夜は、喪主である俺の母と、俺、従兄、従姉、従弟の五人である。
年下の従弟は、父親に似て酒が好きで、泊まって翌日の葬儀にも出席するはずだったが、社会人一年生の娘の引っ越しのために、泊まらず帰らなければならない。
「車じゃなく、電車で来たんだから、飲んでから帰るんだろ?」
「うん」
小さい頃は盆暮れの集まりでは俺の後をくっついてきた従弟である。
社会人の娘がいようと、そのはにかんだ嬉しそうな「うん」に、俺には可愛くて仕方ない。
でも、翌日は娘の引っ越しで、静岡から栃木まで車を運転するのだ、あまり飲ますわけにはいかないので、早めに帰した。
そして、今日の葬儀には、従姉と従妹四人が加わった。
そのうちの一人の従妹に、「太った?」と真顔で言われて、動揺してしまった。
その後も四人の歳下の従妹に、「ネクタイが曲がっている」「シャツが出ている」など、俺はいじられっぱなし。
火葬場に向かうマイクロバスの中でも、笑い声が絶えない。
でも、彼女らの陽気さが俺はとても嬉しい。
やはり、伯母の顔を見れば、彼女らは涙するし、俺は、逆に涙が出ない。
俺にとっては伯母の死より、その最期が可哀そうだったという意識なので、顔を覗き込んでも涙は出ない。
ひっそりと送られるより、賑やかな方が、伯母も嬉しいだろうと思う。
全てが終わり、ホールに戻ってきて、最後のあいさつで、彼女らにそう言って「ありがとう」と言った。
伯母の妹である母も同様で、いとこたちに「おばちゃん、おばちゃん」と言われていると嬉しそうである。
終わったいまは、グッタリ疲れているが、良かったなと思う。
というわけで、もう寝る。
柳 秀三
今日は、伯母の葬儀だった。
通夜は、喪主である俺の母と、俺、従兄、従姉、従弟の五人である。
年下の従弟は、父親に似て酒が好きで、泊まって翌日の葬儀にも出席するはずだったが、社会人一年生の娘の引っ越しのために、泊まらず帰らなければならない。
「車じゃなく、電車で来たんだから、飲んでから帰るんだろ?」
「うん」
小さい頃は盆暮れの集まりでは俺の後をくっついてきた従弟である。
社会人の娘がいようと、そのはにかんだ嬉しそうな「うん」に、俺には可愛くて仕方ない。
でも、翌日は娘の引っ越しで、静岡から栃木まで車を運転するのだ、あまり飲ますわけにはいかないので、早めに帰した。
そして、今日の葬儀には、従姉と従妹四人が加わった。
そのうちの一人の従妹に、「太った?」と真顔で言われて、動揺してしまった。
その後も四人の歳下の従妹に、「ネクタイが曲がっている」「シャツが出ている」など、俺はいじられっぱなし。
火葬場に向かうマイクロバスの中でも、笑い声が絶えない。
でも、彼女らの陽気さが俺はとても嬉しい。
やはり、伯母の顔を見れば、彼女らは涙するし、俺は、逆に涙が出ない。
俺にとっては伯母の死より、その最期が可哀そうだったという意識なので、顔を覗き込んでも涙は出ない。
ひっそりと送られるより、賑やかな方が、伯母も嬉しいだろうと思う。
全てが終わり、ホールに戻ってきて、最後のあいさつで、彼女らにそう言って「ありがとう」と言った。
伯母の妹である母も同様で、いとこたちに「おばちゃん、おばちゃん」と言われていると嬉しそうである。
終わったいまは、グッタリ疲れているが、良かったなと思う。
というわけで、もう寝る。
柳 秀三
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