錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
0902 三つの電話②
2019年06月15日 16:12
承前
建て替え後のラーメン屋の新店舗入居の話は無く、代替地での営業であれば不動産屋が新店舗の出店費用の保証はするという事らしいのだが、条件の合った物件が見つからないという状態が、おととしあたりから続いていた。
俺はヨシ本人から説明を聞いたのではあるが、正確に理解しているか自信はなく、あいまいな記述だと思う。
そのラーメン屋が無いぞ、という俺のもと同僚の鈴木さんの電話だった。
鈴木さんはネットとはまったく関係なく、今年、ラーメン屋に俺が連れて行き、昼間行くとに店に出ているヨシの母とも気が合い、「また行こう」と言ってくれた。
そして、鈴木さんにもラーメン屋の立ち退きの話はしてあったので、心配してくれていた。
支払いを済ませイデカフェを出て、屋上駐車場に停めてある車に戻った。
ラーメン屋のホームページを覗くと、「閉店中」と表示されるも、新店舗の案内は無い。
ヨシの携帯電話にかけた。
「もしもーし、お久しぶりです」
「こんにちは。もと同僚から、ラーメン屋無いぞって電話受けたんで、電話したー、店どうなの?」
ドキドキしながら返事を待つ。
「柳さんはまだ、無職?」
「うん、うん、まだ、無職、無職。ハハハ、まーだ、無職だよー」
「俺も無職になっちゃったよー」
違っ、そーじゃない、それはわかってる、店が無いんだから、そりゃ無職だろうよ!
こっちは新店舗のめどはついているか、そこが知りたいねん!
楽しそうに無職の話をすなー!
「新しいところ見つかった?」
ヨシはそこには触れず、8月お盆過ぎぐらいじゃないかな、と答える。
わかったわかった、店を続けるつもりがあるんなら俺はそれでいいや。
「じゃ、ホームページ見とけばいいね」
「決まったら連絡しますよ」
しっかりしている男なので、大丈夫だろう、安心して電話を切った。
鈴木さんに電話した。
「8月のお盆過ぎぐらいだって、詳しくはわからないけど」
「そうか、良かった良かった」
「連絡くれるっていうからさ、できたら行こうよ」
「お、そうだな」
「あ、こないだは吉祥寺ありがとうございました」
「おう、じゃあなー」
いろんな意味でホッとした。
柳 秀三
建て替え後のラーメン屋の新店舗入居の話は無く、代替地での営業であれば不動産屋が新店舗の出店費用の保証はするという事らしいのだが、条件の合った物件が見つからないという状態が、おととしあたりから続いていた。
俺はヨシ本人から説明を聞いたのではあるが、正確に理解しているか自信はなく、あいまいな記述だと思う。
そのラーメン屋が無いぞ、という俺のもと同僚の鈴木さんの電話だった。
鈴木さんはネットとはまったく関係なく、今年、ラーメン屋に俺が連れて行き、昼間行くとに店に出ているヨシの母とも気が合い、「また行こう」と言ってくれた。
そして、鈴木さんにもラーメン屋の立ち退きの話はしてあったので、心配してくれていた。
支払いを済ませイデカフェを出て、屋上駐車場に停めてある車に戻った。
ラーメン屋のホームページを覗くと、「閉店中」と表示されるも、新店舗の案内は無い。
ヨシの携帯電話にかけた。
「もしもーし、お久しぶりです」
「こんにちは。もと同僚から、ラーメン屋無いぞって電話受けたんで、電話したー、店どうなの?」
ドキドキしながら返事を待つ。
「柳さんはまだ、無職?」
「うん、うん、まだ、無職、無職。ハハハ、まーだ、無職だよー」
「俺も無職になっちゃったよー」
違っ、そーじゃない、それはわかってる、店が無いんだから、そりゃ無職だろうよ!
こっちは新店舗のめどはついているか、そこが知りたいねん!
楽しそうに無職の話をすなー!
「新しいところ見つかった?」
ヨシはそこには触れず、8月お盆過ぎぐらいじゃないかな、と答える。
わかったわかった、店を続けるつもりがあるんなら俺はそれでいいや。
「じゃ、ホームページ見とけばいいね」
「決まったら連絡しますよ」
しっかりしている男なので、大丈夫だろう、安心して電話を切った。
鈴木さんに電話した。
「8月のお盆過ぎぐらいだって、詳しくはわからないけど」
「そうか、良かった良かった」
「連絡くれるっていうからさ、できたら行こうよ」
「お、そうだな」
「あ、こないだは吉祥寺ありがとうございました」
「おう、じゃあなー」
いろんな意味でホッとした。
柳 秀三
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