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カキっ放し!!

 錦糸町マルイ教室  柳 秀三 さん

0853 高浜五郎③

 2019年05月26日 00:13
 気がつけば、病院のベッドに寝かされ、高浜五郎は点滴を受けていた。布団を剥ぐと下半身は何も履いておらず、陰茎の尿道口から透明の管が出ている。導尿カテーテルである。左の手・足の感覚が鈍く、左ほお・左わき腹の触感にザワザワとしたしびれがある。視覚・聴覚は以前と変わりがない。会話は普通にできる。

 病名は、脳出血。手術は無く、治療は点滴のみ。脳出血そのものは、切れた血管が自然に治癒すれば良いわけで、流れ出た血液も自然に吸収され排出される。手足にぶつけてできた内出血痕(青たん)が自然に消えるのと同じ道理であり、それを促すのがこの点滴だと説明を受けた。点滴をすると排尿も多くなり、導尿カテーテルは意識のない患者には必須の処置である。出された食事を残さず全部食べられるようになると、点滴が外され邪魔な導尿カテーテルも外された。療法士に車いすを押されてリハビリ室に行き、リハビリも始まった。

 出血で流れ出た血液は脳にダメージを与える。出血の部位とその程度で、後遺症としての麻痺の具合が左右される。五郎の脳出血の場所は右脳の「視床」だと聞かされた。

 視床:嗅覚を除き、視覚・聴覚・体性感覚などの感覚入力を大脳新皮質へ中継する重要な役割を担う。

 2014年10月8日、脳出血の予後が安定し、受け入れ先のリハビリ病院のベッドも空いたので、高浜五郎は「千葉北脳神経外科病院」から「船橋市立リハビリテーション病院」に転院させられた。タクシーを呼んでもらい、そのまま転院先の病院に行った。もう車いすは必要なかった。

 退院直前の「千葉北脳神経外科病院」の担当医の説明では、発症から処置までの時間が短かったので麻痺は比較的軽く、リハビリテーション病院でのリハビリ次第で相当の回復も望める。ただし、完全に元に戻ることは、まず無いだろうということだった。

 リハビリテーション病院では毎日リハビリを行う。主に歩行訓練をする理学療法(PT)、主に手の作業の訓練をする作業療法(OT)、併せて三時間程度行う。リハビリにはもうひとつ言語療法(ST)もあるが、五郎の会話や飲食物の嚥下には問題が無いので、STは行われなかった。

 理学療法士、作業療法士、ともに五郎の担当は女性で、五郎は少し喜んだ。

柳 秀三
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