錦糸町マルイ教室
柳 秀三 さん
0446 里山探検②
2018年10月29日 10:27
承前
対面の里山への道は田んぼ道である。農家さんの軽トラックの通るのであろうわだち部分だけ、草の丈が低いが、ところどころ水たまりになっていて、踏み込むと結構もぐりそうである。なので、わだちではない真ん中を歩くのだが、これが歩きづらい。
俺の履いているMBTシューズはちょっと特殊で、ソール(靴底)が丸みを帯び、歩く練習に適した構造になっている。と、同時に不安定になっている。これが良くて履いているのだが、この道を歩くのはちょっと大変である。
真ん中の川の橋を渡るとき、川沿いの道の下流方向に釣竿を持った男が歩いていた。「こんなとこで、釣りか!」と思ったが、これはお互い様である。対面の里山にたどり着き、トンネルの入り口を透かし見る。
「442 里山探検①」に添付した二枚目、三枚目が当該写真だが、写真ではその鬱蒼(うっそう)感が伝わらない。落ち葉がうずたかく積もっていて道の地面がどうなっているのかわからない。右側は里山で木が林立する崖壁になっている。上から「田治見要蔵」が見下ろしていたとしても俺には気づけない。
左側は、人の背丈の半分ぐらい低い低地になっていて、ここが以前には田んぼだったのであろう。地獄の鬼が待ち構えていて、引きずり込もうとしていたとしても俺には抗えない。いまはもう放置されていて、ここにも低い木々が生え、左右の木に覆われ、本来ただの里山沿いの道のはずが、トンネルと化してしまったのだ。途中、不法投棄の大きなゴミが捨てられている。黄色い液体が溜まった半分のペットボトルが木に括り付けられている。
地面に変化を感じた。しっかりした感じになり、アスファルトを感じる。道は突き当り、左に直角に曲がる。曲がった先はほんの数十メートルで他の里山に突き当たり、道は右に曲がっている。里山から里山へ渡る道になっているのだ。右に曲がると登り坂になり、先が明るくなってきた。左側はコンクリートで補強してある。相変わらず落ち葉が積もってはいるが、しっかりとした感があり、人里に近づきつつあることが感じられる。
左上にいつの間にか住宅がある。もう少し登ると、右側の下方向にも農家がある。ああ、人の住む所に戻ってきた ♪ しかし、後ろを振り返ると、そこには眼下に真っ暗な洞穴のように俺の歩いてきた道がある。
つづく
柳 秀三
対面の里山への道は田んぼ道である。農家さんの軽トラックの通るのであろうわだち部分だけ、草の丈が低いが、ところどころ水たまりになっていて、踏み込むと結構もぐりそうである。なので、わだちではない真ん中を歩くのだが、これが歩きづらい。
俺の履いているMBTシューズはちょっと特殊で、ソール(靴底)が丸みを帯び、歩く練習に適した構造になっている。と、同時に不安定になっている。これが良くて履いているのだが、この道を歩くのはちょっと大変である。
真ん中の川の橋を渡るとき、川沿いの道の下流方向に釣竿を持った男が歩いていた。「こんなとこで、釣りか!」と思ったが、これはお互い様である。対面の里山にたどり着き、トンネルの入り口を透かし見る。
「442 里山探検①」に添付した二枚目、三枚目が当該写真だが、写真ではその鬱蒼(うっそう)感が伝わらない。落ち葉がうずたかく積もっていて道の地面がどうなっているのかわからない。右側は里山で木が林立する崖壁になっている。上から「田治見要蔵」が見下ろしていたとしても俺には気づけない。
左側は、人の背丈の半分ぐらい低い低地になっていて、ここが以前には田んぼだったのであろう。地獄の鬼が待ち構えていて、引きずり込もうとしていたとしても俺には抗えない。いまはもう放置されていて、ここにも低い木々が生え、左右の木に覆われ、本来ただの里山沿いの道のはずが、トンネルと化してしまったのだ。途中、不法投棄の大きなゴミが捨てられている。黄色い液体が溜まった半分のペットボトルが木に括り付けられている。
地面に変化を感じた。しっかりした感じになり、アスファルトを感じる。道は突き当り、左に直角に曲がる。曲がった先はほんの数十メートルで他の里山に突き当たり、道は右に曲がっている。里山から里山へ渡る道になっているのだ。右に曲がると登り坂になり、先が明るくなってきた。左側はコンクリートで補強してある。相変わらず落ち葉が積もってはいるが、しっかりとした感があり、人里に近づきつつあることが感じられる。
左上にいつの間にか住宅がある。もう少し登ると、右側の下方向にも農家がある。ああ、人の住む所に戻ってきた ♪ しかし、後ろを振り返ると、そこには眼下に真っ暗な洞穴のように俺の歩いてきた道がある。
つづく
柳 秀三
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