カキっ放し!!　107

タレントの千秋のお母さんが『振り込め詐欺』の被害に遭われたというニュースを見た。

お母さんご本人が詐欺と気づき、警察に連絡し、詐欺は未遂で終わったのだが、「ショックを受けた母は家の固定電話を解約してしまった。でも、そういう母に感心している」と、千秋がＳＮＳで発信しているというニュースだ。

かつて電話を引くことはステータスであり、信用でもあった。

携帯電話が普及した今、家の固定電話は以前ほどの重要性もなく、かかってくる電話と言えば、セールスかそれこそ詐欺かぐらいな時代である。

千秋が母親に感心したのは、母親ぐらいの年代だと家の電話を解約するのはありえないことだろうなのに、あっさりと解約してしまったということらしい。

振り返ってわが家も、家の電話は無くても支障無いし、どうせセールスだけだから無い方が良いかもしれない。

連絡先を教えておくべきところには携帯電話の番号を教えてある。

これから電話番号を書くときは携帯電話の番号を書けばよい。

ただ、『ソフトバンク・光』でインターネット回線と一緒だからどうなんだろう。

電話だけ解約できるのか知らん。

まあ、それはソフトバンクに聞けばいい。

ただ、家の電話番号が無くなるのは、実は寂しい。

たかだか電話番号だが、俺にとって、たかだかではない。

いろいろ思い入れもある。

電話はなくなっても、電話番号は忘れたくない。

そういえば、小学校の頃に住んでいた家の住所も電話番号もそらんじている。

ときおりふらっと、昔住んでいた家の近所とかを訪問したりする。

結構、懐古主義かも知れない。

柳 秀三