私には『ちーちゃん』という幼馴染みがいます。 中学卒業の時、彼女とは『お互い結婚する時には式に呼び会おうね。』と約束しました。 それから32年経った今まで、私は結婚していません。 彼女から『結婚する。』とか『したよ。』との連絡もありませんが、23才くらいの頃に一緒に劇を見に行きました。 タイトルは忘れてしまったけれど『西遊記』のパロディ版です。 その時、彼女は姫路のほうに住んでいたのですが、当時は阪神淡路大震災から一年くらい経った頃で、彼女の家族が住んでいたこちらの家(県住)は倒壊してしまい、お兄さんが……怪我をしたのだったか、亡くなられたのだったか……彼女に対して大変申し訳なく思うのですが、今となっては記憶が曖昧でよく覚えていない。 ただ、あまり悲しい思いをさせないように、せめてその日は楽しい気持ちでいてもらえるように、あえて震災の話にはなるべく触れないようにしていたことは覚えています。 彼女とは、それっきり顔を会わせたことはありません。 それは私が悪いのです。 手紙を何度もらっても、返事を出すのを先伸ばしにしていた私がいけなかった。 そのうちに彼女から手紙は来なくなり、最後にもらった手紙を便りに出した返事は、宛先に住んでいないと返ってきて、その時には電話番号もわからなくなっていました。 数年前、私の母がスーパーで彼女の母親と会って話したらしく、一緒に住んでいると聞いたことやその場所を教えてくれたので訪ねてみました。 その時、彼女は留守で、彼女の母……ちーちゃんのお母さんと少しだけ話しました。 ちーちゃんは看護師長になっていて、毎日忙しく、働きづめだと聞きました。 そのあとも何度か訪ねましたが、いつも留守で、手紙だけポストに入れて帰ったこともあります。 今、すごく心配です。電話番号が分からないので直接は話せません。家を訪ねるのは家族に止められました。 だから今、ここで言います。 「ちーちゃん。全国の新型コロナと戦っているみなさん。気を付けて頑張って。そしてありがとう。」 どうかこのブログが、ちーちゃんや彼女のお母さんに読んでもらえますように。 由騎こと、ゆみ。